俺自身、シスターが口にするまで 占い師の存在なんて知らなかった。 俺が昨日から見えない左目が見ているのが それに当てはまるものだって事に ようやく気付いた時には、すでにゲルトが 殺されてしまっていた。 俺は、シスターが名乗っているような占い師のような 力があるらしい……。 自分で制御も出来ない唐突に夢と左目で 視てしまうだけなんだ。[目の前のヤコブの様に、動揺することも熱弁を奮う事もせずに淡々と説明する俺を彼はどんな目で見るだろう*]