―緑の聖殿―[手負いの老将の手元から、ゆらと紫煙が立ち上る>>136。揺れる煙を、特に意味なく目で追った。 …消えてゆく。冷えた緑の空気の中に。ふ。と溜息のような呼気を吐き、]あんなドタバタ温泉はもう御免だっての。ああでも、…エレオノーレもこっちだ。一気に減ったな。[そっちは、と――少し懐かしいものを遠くに透かすように琥珀を眇める]