[やがて、吹雪が止めば、左腕をだらりと下ろす。]
君……大丈夫か……?
[眼前の少女に掛ける声は弱々しい。
背中と左腕は凍傷になってるだろう。
痛みに顔を顰めながらも、緩慢な動きでポケットの中のジェムを取り出し、白銀に押し付ければ、痛みが徐々に引いていく。]
また、アイツか……っ。
[大鎌を杖がわりに立ち上がり、廊下に転げているジェムを全て拾い上げ。
少女が受け取れそうなら4つを放り、4つは自身のポケットへ。
さて、あの和服の男はどちらに行った?
一瞬悩むも。
とりあえずは乱暴に4号室の部屋の扉をたたく。]
サシャっ、いるかっ!
すまないが、この子を頼むっ。