畏まりました。
[>>138巫女姫に希望がないようであれば、後はこれからシュビトに向かう遣いに日時や場所の交渉を任せようかと。
騎士団の者であれば、どのようにすれば警備上都合がいいか分かる筈だ。
どうやらシュビト付近には副団長も直々に出向くらしい。
向けられた問いかけには確認するように部下らに視線をやってからゆるりと首を振って]
…いえ、私は会っておりませんが。
[彼の領地付近を通る際、挨拶の為に訪れた事はあったが、向こうは覚えているかどうか分からない。
王府で遠目に顔を見る事がある程度か。]
そうなのですか。
鎮圧軍と合流はしていないようです。
[であれば、彼はどう動いたのか。
よもや学館と手を結んだのでは、という疑惑を女の胸に芽吹かせる。
レオンハルトも人混みの中、身をやつした貴族に気付く余裕はなかった。]