[かこん、というような音がしました。ローレルはなにも落としていません。なんでしょう?ころころと転がりかけた缶は、トマトのマークが入っています。ローレルの方に転がってくるかと思い、しゃがもうとしましたが、男の人はそれよりも速く拾い上げるとかばんの中にしまい込みました。大事なもののように持つ仕草と、何とも言いがたい表情>>145。これって、やっぱり――]この男の人は、トマトが大好きに違いありません!ローレルはそう確信しました。