…悪夢? 私が貴方に様付けって……[一瞬冗談かと思ったが、彼はこんな冗談を言う性格ではないだろう。それに雰囲気が、いつもと違っていたから。] 霧――そういえばオクタヴィアも、それらしきことを言っていましたわ。 ……私は視力、そして記憶ですか。 分かりました。オクタヴィアには後で、きちんと礼を申し上げますわ。[失っていた間の記憶がないのでいまいち実感は湧かないが。個人で違うのだろうか。大分覚醒した頭でそう考えていると、ゲルトもやられたと聞き改めて視線を向け――]