神父 ジムゾン

　　――　回想　/　村に帰った日　――

[自分が死んだと思われていたらしい――
というのを知らされるまでに、
何かこう、色々どたばたしてしまったのだが。
ディーターの様子はどうにもおかしく、
こちらの顔を見たり、酒瓶を見たり、
しまいには涙目でこちらの肩を叩くに至り、
え、本当にどうしたお前――？　
と、こちらの方が心配になってしまったくらいだ。

その後の百面相にもぽかんとしてしまうばかり。>>55
もしバックドロップなど食らわせられようものなら、
何しやがんだー！！
と、まるっきりガキの頃みたいな
転がりあっての取っ組み合いに縺れ込んで、
二人まとめてレジーナの雷を
食らうことになっただろうけれど。

自分は死んだことになってると聞かされて、]


　　えっ。


[と、それはもう間抜けな声を上げてしまったものだ。]