[ ふ、とナネッテ自身も記憶を探っていたようで。はっとしたように、問いには、答えを返すだろう。安心したように、頷く彼。>>133何かを危惧していたようにも映ったものの、口に出された言葉に、ひとつ頷いた。 脳裏に浮かんだのは、風の内戦。そしてアーズガルドの黒い噂。叩けば叩いただけ黒が落ちるほどの。"帰ってきた"のか、"帰ってこざるを得なかった"のか。それは分からないけれど。]