[ようやく議論が落ち着いて戻ってくる上官>>137に、わたしは背後からそっと声をかける]
お疲れ様です。
何とかなりそうですね。
…実を言うと、今ほどアレクシス参謀総長が頼もしいと思った事はございません。
[彼のサボリの常習犯の噂は、末端士官であるわたしも何度か耳にした事がある。
しかし、その評判があっても今の地位にあるという事は、相応の能力があるからだろう。
軽く笑みを含ませながら、柔らかい声で続ける]
きっと、真実を突き留めてくださいますよ。
[上官の言葉を繰り返し、心に寄り添うように同意を示す。
言葉に込められた本当の期待は、真実を暴くという部分ではない。文書が偽証されたもので、フェリクス王子を玉座に近づける結果が出ることだ、とわかった上で]