あっ…[折角途中まで解いたところ、待つのに飽いたか、体を離したその人は、自らの髪を一部とはいえ切り落としてしまう>>83。それを目にし、男は思わずそれを惜しむような面持ちを見せた。折角見事な緋を、と、勿体なく思う。しかしそれも一瞬の事、上げたままだった手をおろし、そのまま首を垂れて、礼を一つ。]