[しばらくするとカサンドラに呼ばれる。
どうやら、珈琲はわざわざ彼女が手ずから豆から挽いて淹れてくれたようだ。
インスタントでは嗅げない、かぐわしい匂いが客室の中に広がっていた]
ありがとう。
気が利くね。
[サンドイッチまで用意されていると思わず、先ほどのことも忘れてほほ笑む。
かといって、完全に気を許すわけではないのだけれど。
用意された椅子に座るが、あえて彼女には前の椅子に座るように指示をする。
控えるように椅子の後ろに立たせるのが、使用人の務めなのだが、それだと彼女の姿が見えず自分が安心できない]