[>>149 彼の指示には従えず、そのまま鬱々とした表情で戻れば、彼は火を焚いた場所で本を読んでいて。
もしかして、自分で寝ずの番をするつもりだったのだろうか、と彼の指示がなかったことが腑に落ちた]
―――……
[どうしよう。
訓練の一貫として本当なら、彼と共に火の番をするべきなのだろう。
しかし、今日のミッションで自分も疲れ果てていて……彼の指示はテントで休めとなっている]
わかり……ました。
先に休ませてもらいます。
でも、ゲオルグさんも少しは休まないといけませんから、頃合を見て起こしてくださいね。
交代しますから。
[なんか疲れた……。もっと厳しい訓練を何度も受けたこともあったのに。精神的に疲弊した気がする。
それはマンツーマンで受けているから…?それとも―――。
目に見えぬ誰かの手を思い出しながら、ぎゅっと体を抱きしめ、寝袋の中で眠りについた*]