― 庭園 ―
[帰郷してから、自分を名で呼ぶ者は大分減った。
已む無しと思いつつも肩書きで呼ばれる事が多い中、名前呼びを変えずにいられるのは逆に安心できるものがあった]
……あなたも、と言う事は。
本当に、村長さんは徹底しているのですね……。
[会釈>>149に礼で返した後、ほんの少し眉を下げて呟く]
状況的に已む無し……とはいえ。
[村のために、を第一とした選択肢は称賛に値するだろうが、心中の負担は如何ほどか。
想像する以外にないそれに思いを馳せるのは刹那]
ニコラスさんとも、まさかここでの再会になるとは、思いも寄りませんでしたよ。
[それから、視線はニコラスの方へ。
声音にあるのは、旅先で思わぬ事態に巻き込まれた旅人を慮る響き。*]