― 都市東/池の辺 ―
そうね。
[控え目な問い>>144に肯定を返す]
もしそうじゃなくても、あんたみたいなのを見たら勝手にお腹が空くけどね。
[そんな無茶苦茶な論理も付け加える。
そこに返されたのは、ささやかな自己主張。
ふ、と見下ろす視線で笑みを浮かべて]
ふーん……そう。
なら次はあたしがもらうわ。
[もらう、に至る経緯などまるで無視したように。
上体を倒すと、後翅に加速の力籠めて急速に接近し、ローレルの持つ赤色へ右手を伸ばす。
力の残滓が、光の粉撒くように空中へ散った]