[”あなたの幸せを願います” 小指の意味を知ったなら、青年はハッと目を見開き、そしてク斜里と顔を歪め]――ッ、そんな… そんな……ッ![膝つきうなだれ、両腕を固く握りしめて肩を震わせた。――猫の答え>>149を聞いたなら、涙の混じる声でハハと笑って]――…だよねぇ…うん…ありがとうスノウ…そうだね…[夢も見ない程の安らかな――なんて甘美な誘惑。けれども、未来に向かって歩みだした彼女の背中をみていると、やはり名残惜しく。]