人狼物語−薔薇の下国

178 薄暮の海―CLASSIFIED MISSION―


参謀 リヒャルト

[傾く世界に、転んでしまうと思いきつく目を瞑る。
来るはずの衝撃はなく、代わりに抱き留める腕の感触が伝い
おそるおそる目を開ければ間近に彼の顔がある。
その距離の近さと体温に早鐘のようになる鼓動。]

 ――…っ、ごめんなさい。

[咄嗟に謝り離れようとするけれど
抱きしめる手に力が籠れば>>145大人しくなり
僅かの間の後紡がれる問い掛け>>146に少女は小さく頷いた。]

 ……ん、大丈夫。
 ありがとう、オズ。

[感謝の言葉を添え、名を紡げば、わう、と元気に返事をする愛犬。
掛けていた重みを己に戻し恥ずかしげな様子でそろと離れて
覗き込む琥珀色にやわらかな笑みを向ける。
好きだという気持ちは胸にあるのにまだ言葉には出来ず。
躊躇っていれば、愛犬がまた一鳴きしてリードを引いた。]

(151) 2014/05/06(Tue) 02:20:54 (renka)

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