[>>6:146聖血が流れているユーリエには、自らの身をもって"浄化"するしか、方法がなかったかも知れない。けれど生きていれば、教会の間違えた考え方を正そうと、努力する事だって出来たはずなのに。]…ッ――――[頬を伝う幾粒かの涙が石床に落ちて、茨の蔓に染みこみ、ほんのわずか結界と城を揺らした。もし縁ある者ならば、死者生者問わず。その姿を認めることが出来たかも知れない。]