[ 次に告げた“真実”を聞けば、流石に驚いた様子が見えたか>>122]
……そうだよ。
僕は死者の聲を聞き、姿を視ることが出来る。
……さっきの、ディーク君の遺言だって。
途中、彼の声が聞こえ、魂が視えたんだ。
数日前に苦しんでいたのだって>>4:4。
あれはエディ君が襲われた時だった。
ひとつの魂が、消えていく直前、瞬間。
恐怖の感情、怨嗟の声、嘆き、絶望……
──死を前にしての感情が篭った声は、よく通る。
そのような声を延々と聞き続けていれば。
しかも戦場で、大量の聲を常に聞かされていれば……。
僕自身が壊れそうだと言ってた理由、分かるかな?
[ ガルムの資料に、死者と通じる者についての記載はある>>123。
資料自体は極秘情報であり、そう出回っていないが
彼女が目にした、聞いたことがあるのならば──
知っているのは何ら可笑しくない。]