人狼物語−薔薇の下国

437 【TMMI】バベルの大図書館Re.


【見】 部隊員 ヴェルナー

[唇が触れそうになった耳朶が熱くてたまらない。
心臓が口から出そうだ、とさえ思った。
何とかぎこちなく姿勢を正すと、今度は己が彼女の耳元へ顔を寄せて囁く。]

綺麗だと思って、見ていたんです。
……花火よりも、リーザ様が。

[羞恥をおぼえるより先に言ってしまえたのは、視線を合わせなくて済んだからだろうか。
ふふ、と、嬉しそうに目を伏せた彼女は、母になったばかりとはとても思えない、少女のような笑顔だった。

色とりどりの光の明滅は数を増し、この宴の終わりが近いことを教えている。
その脈動に突き動かされるように、想いが唇から零れ落ちた。]

リーザ様、
──三秒だけ、そのままで……。

(151) 2016/06/08(Wed) 22:04:09 (reila_aile)

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