[皮肉だ。自分自身が、リーザの死を宣誓したのに。今更、ひょっこりと帰ってくる?] ……神父さんだけじゃない。 リデルも、もういないんだ……。 今更、もし何かが起きてリーザが戻っても。 そこにはもう、神父さんもリデルもいない。 ひとりが嫌だ、て云ってたリーザには、それも酷なんだ。[ある意味、既に死んでいた方が。もしかしたら。向こう側で、また家族と再会出来る。もう、出来ているのかも知れない。涙ぐんで頷く、泣き笑いのカタリナに、薄く笑みを浮かべる>>144]