[エレオノーレの手首に、牙を立てる。出来れば美しい彼女を支配し、自分の物にしたかったけれど。恋ではなく、憧れでもない、そんな美しい言葉ではない、執着のような気持ちを抱いていたけれど][……年齢と経験の壁は如何ともし難く、下手をするとこちらが支配されかねない。だから、正攻法ではなく、ただ、魔性だけを注いだ。彼女がこの先、「痛みを快楽として感じるように」と。成功したかどうかは分からない]……ああ、癖があって芳醇な味。私は好きですよ。