― 団欒室 ―……気分転換だよ。普段の俺からすれば、かなり働いている方だとは思うぞ。[>>123相手の視線が何処となく痛い。それに言い訳めいた言葉を吐きながら身を起こし、手にしていたグラスをローテーブルに置く。今の状態に「慣れ」ようとはしていた。けれど仲間を疑い続ける事を余儀なくされるこの状況に消耗もしていて。だから気を紛らわせたいのに、吸血種の身ではワインを愛でられそうにない。―団欒室に来てから、進めたワインは二杯のみ。]