人狼物語−薔薇の下国

238 奪還試験


闇の精霊 ルートヴィヒ


 ……私は―――…際限を知りませんよ?
 ああ、けれど、貴女はもう知っているのかもしれませんね。

[自身の仄暗い闇も、穢れた渇仰も。

知られることを恐ろしいと思ったことは無いが、
彼女が知ることは恐ろしいのだろうと思っていた。

けれども、それも違った。

彼女はどんな知らぬ夫の側面を見つめても、
やはり、隣に添い、傍に在ってくれた。

博愛的な光精は特に自分自身の想いこころに疎いとされる。
だが、この貞淑な妻は、整理付かぬ不安を置いて、迷い続け、探し続けても、違えぬ真摯を態度で示し続けた。]

(151) 2014/08/27(Wed) 21:42:44 (momoten)

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