― 地下 ― 前者は納得だが、後者は君に言われたくないな。 ―――いいや、こう云うときはイイ性格と言うべきか。[煽り文句の軽口が、彼の硬い言葉に重なる。>>114声で注意を引きながらも、己の言葉に嘘は無い。彼の言葉は筋が通り、憤りを覚えるのも当然だ。己に満ちる非情さは、魔物どころか人さえ殺める。身内、手の内、駒を操るが如く。指揮を任され、聖将の名を負うとは、そう言うことであった。]