−大通り−
はぁー…一時はどうなることかと…
[どうやら追撃はないらしい。
ひとまずは脱出した大通りを進みながら、クレイカさんの操縦席で息をつく。
クレイカさんは、やっぱりその手に看板やら拡声器やらモニターやらを抱えつつ。
そのうちのひとつを空けて、今は白騎士さんから引き取った半裸のおじさんを乗せていた]
ありがとうございますバルタさん。
おかげで助かりました。
…白騎士さん直すのには、全力で協力しますから。
いえ。協力させてください。
[なんでこうなったかって、元を辿れば、自分が捕まってしまうようなことをしたからで、自分を助けようとしたからで、もっと言えば、自分があのビルに行こうとしたからでもあって。
そのために、傷ついてまで助けてくれたバルタさんと白騎士…黒騎士?さんには、お礼を言っても言い切れない]