[分からない、分からない。
これまでは、ベルを鳴らすなり、召使を呼ぶなりすれば、たいていの望みは叶えられた。
しかし、ここの庶民どもは、奥様と敬ってはくれないし、金でも動いてくれない。
執事は何をしてるの、と思った。あたくしを放って勝手に死ぬなんて、許可してない]
そ、そうだわ。
あの薬師の娘……あの娘からもっと貰えば。
[ごく単純な事に気づいて、ホッとする。
避難所というからには、さほど広くは無いだろう。すぐに見つかるはずだ……]
……なんだね?
あたくしは今から大事な用があるんだよ。
[違う娘が近づいてきた>>149 どうでもいい方の地味な娘だ]