[頬が赤いのは、きっと酔いが回っているから。それだけだと、自分に言い聞かせる。心臓の音がすこしだけ速いのだって、酒のせい。] 足を浸からせずにか………気をつける。[なかなか難しい話ではあるが。枕元に置かれた布袋。安らぎを与えてくれそうな匂いのするそれに、ほっと、肩から力を抜いて。立ち去ろうとする姿>>145に、寂しさを覚えてしまう。あ――、彼を引き止める声が、口から漏れそうになる。]