[ 一緒に休憩、とはいえ、護衛全員がアデルの側を離れ、食事に向かうわけにはいかない。交代で自分のものは確保することになるのだが、ここでも出遅れがち、且つ見逃されがちなのが男の悲しい特性だった。 ]ん?ああ、すまない。[ そんな男に、今回ばかりは奇跡が起こった。>>150かけられた声に振り向けば、それは、先にも目を止めた精霊師だ。 ]ミヒャエル・キタミ殿だったな。ありがとう。[ 食べ終えた同僚とアデルを守る位置を交代してから、差し出された焼き海老を受け取って笑みを見せる。 ]