― 食堂 ―[足を向けたのはセーファの東にある食堂。月一の礼拝と墓参りの折には必ず寄る場所だった]よぅ、いつもの頼む。[食堂に入るなり店主に短い言葉で注文する。略された注文はスミ湖で取れる魚のムニエルとサラダのセット。連れ合いが居た時から月に一度、この食堂でこのメニューを食すのが決まりだった]