ねえ、ベル。……聞いて欲しい話があるんだ。[門前街の外れ。訪れた河のほとりに腰を降ろす。渡る河風が、祭の興奮に汗ばむ肌に心地良い] 私のお母さんね、 私が小さい頃に居なくなっちゃったんだ。[戦いに赴く以前、たった一つだけ。ベルティルデに話さなかった――家族のことを口にする]