[ そうして、クレステッドが簡潔に語る過去と未来を、息を詰めるようにして聞いた。迷いの森の主というのは、おそらく仙魔の類であろう。王子の消息が杳として知れなかったのも道理だ。世の穢土から離れたところで守り育まれ、機が熟すのを待って地に戻された──帰還する英雄には、そういった逸話が相応しい。畏みて頷く。] では、神魔を訪ねて参りましょう。