[アデルの傍らには、当然ながら護衛の面々が付いていた>>143。 彼らも同じ船に乗った仲、姫と同様に種々の海老料理が振る舞われる。 ミヒャエルもひとまず配膳に手を貸すことにして] あっ、そこの方! 良かったら焼き海老どうですか?[と、声を掛ける先は、どこか影を思わせる剣士。 配膳役が姫や他の護衛へ声を掛けるのに手一杯で、彼に手が回っていない――ように見えたのだ それでなくても、普段の緊張が少しばかり和らいでいる護衛役に、声を掛けてみるのは悪くないと思えた*]