── 回想:非常事態前 ──
[ にこにこと、思ったことが顔に色として、浮かぶのが好ましいと思った。
無いものねだり、ではないけれど。
どこか少し眩しくて。綺麗で。
血生臭い、戦場の匂いが抜けないような。>>0:427
人を守れず、役に泣てない存在であると。>>0:243
生き残って"しまった"裏切り者だと。>>132
過去も、想いも、……知らなかったから。
あっけらかんと告げられる言葉には、少し面食らう。
怖い人なのかなーってという方ではなく、美人という点に関してだ。 ]
……貴方、言われませんか?
もう少し、考えて喋れ、とか……。
[ 別段怒っている訳ではないけれど、表情の変わらない顔は無駄に威圧感を与えたかもしれなくて。
首の模様を注視するような素振りは見えず。
けれど、記憶の奥を探るような、胸の内をか細く刺激するような、どこかぼんやりとしたように映る。>>132 ]