―玉座の間―
[主に呼ばれれば>>72「はっ」と即応し。
自分もハールト方面へ向かう、という指示に、]
成る程、竜退治……英雄譚のようでむず痒くもありますが。
しかし主命とあらば。このクレステッド、全力で当たらせていただきましょう。
[と、まずは納得したように首肯。]
……とはいえ私といえど、確かに一人で竜退治は厳しい。
ギィ様の兵、しばしお借りすることになるでしょう。
どの程度必要かは、また後程。
[そう言って恭しく礼を返す。
それは彼の「命令」でなく「依頼」であることも解ってはいるのだが。
妙に硬い姿勢は、彼なりの、魔王との接し方なのであった。]