― バルコニー ―[修道騎士に対峙する我が子の姿を、目を細めて眺める。剣を構えて立つ姿は、まさに冴え渡る銀鉤《三日月》が地に降りたよう。] 期待しているよ。[背を押す言葉を掛け、茨を編んだ椅子に腰かける。足を組んで、すっかり観戦の体。]