[テオドールはその答えを明確に抱いているのだろう。彼が告げる洞察は、卓越というには桁外れの精度だった。予知にも等しい。その力が、いかなるものか、尋ねたことはない。] 力の属性に「善」も「悪」もありはしないのだから──[それがベリアンの持論であった。]