人狼物語−薔薇の下国

5 Chant 〜あなたと出会い生をうけ〜 SIDE:A


士官候補生 ベリアン

──夜の庭──
[さんざめく木々に紛らすは『御伽噺』。現実の壁に遮られる不自由さの中でも、架空という名の翼を与えられた真は放たれる。]



───違う ってのに、礼は言っとく。

それだけは、ひとりにつけられた
札でもなかったからな。

[語ったうちのどれよりも短いそれだけは、連なる血に与えられた言葉に近く、ひとりを指してのものではなくて──それゆえ長く続けることを好めずに短く終えられた断片。]

(149) 2013/06/01(Sat) 02:59:03 (miseki)

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