[[切り飛ばされたテオドールの右腕からは、黒くてぬめりとした血が滴ることしかなかった。その様子はやはり生きている人間のようではなくて、ヤコブにそれを伝えようと口を開きかけて――] ヤコブ!!![膝をついたヤコブの頭上、テオドールの腕が大きく振りかぶった瞬間には、ヤコブを目掛けて走りだしていた]