[あらかじめ敷設されていたトラップを踏み抜いたかと錯覚するほどに正確で素早い応射だった。が、そうではないことも同時に理解していた。「骨の馬」が躍動して致命的な攻撃から乗り手を庇う。くすんだ骨色の破片が汚れた雪のように散った。それでも、隙間だらけの死霊馬にすべてを受け切らせることはできず、風の刃はベリアンのローブを、肉付きの薄い身体を切り裂いて緋を滴らせた。] …っあ、