ええ、
[ 頑張れ、などと重い石を投げつけるようなことはしない。
ぐっと、サーベルを握る手に力がこもっている様子に、一瞬目を細めるも。
ぽんぽん、とまだまだ幼いその頭を、軽く叩くようにして。
既に脅威は感じているから、殺すのであれば、今、すぐにでも。
そう言いたいところであったが、赤い聲の相談に、考えを改める。
エディを殺していないアリバイがある以上、わが身が危険か、と。
とはいえ、考えは簡単に反転するだろうけれど……だってわが身に未練などなく。
そして、
その小さな、けれど大きな覚悟を秘めた背中を見送っただろう。 ]**