― モーザック砦 ―
[待て、という命>>140には素直に応じ、主が術を施すのを見る。
動き出した屍兵がこれからどうなるかなどは、娘にとっても興味はない。
故に、主の用事が済めば、気づかれる前にと砦の中へ入り込む。
こちらも下手な演技などはする気もない──というか、できない]
……獲物がどこにいるか、わからないな。
どうするんだ、マスター。
[そんなわけで、常と変わらぬ調子で問いかける]
あたしの事を見知っているのがいれば、すぐにばれるぞ。
そうなったら、斬り払っていくだけだが。
[幾度となく食い破らんとした陣だけに、知っている者もいるだろうから。
一応の警戒だけはしているが。*]