[変身が解けた姿>>141では、それがあの獣耳だとは気付ける訳はない。
誰だと記憶を巡らせて、真っ先に浮かんだのはジルの事。
試練が始まってまもなく、初めて出会った時、どうも実年齢と魔女としての姿が違うようだと予測していた>>1:256からで。]
(あのふたり、知り合いか?)
[ジルだと勘違いしたまま、聞き耳を立てる。
"人狼を見分ける魔女"、その知識を与えているあたり、どうやらツヴィンガーの契約者は勤勉そうだ。
また、ツヴィンガー自身の観察眼も相変わらず鋭い様で。
厄介な相手。
味方に付けられるなら付けたいが、騙し続けられるとは思えない。なにせ、例の事件の犯人が刈屋と疑い続けていたのだ。
ならば、1vs1になれる機会があればとっとと脱落させるべきか。
ともあれ下手すれば3vs1になるであろうこの状況では、よほどの勝算がない限り、仕掛ける気はない。]