[思いの丈をぶつけた先──『斎の民』の長は、戸惑いながらも、問うてくる。里の外で生きる事で生ずるであろう問題。これまで以上に、力を欲するものに狙われる可能性の示唆。それは、自身も考えた事だから、投げかけられるのは予測もついていて]それは、大丈夫です。……私の真名を預かり、永遠に護る、との誓願を受け取っていますから。[言葉と共に、視線は傍らにある護り手へと移ろう。長もつられるようにそちらへ視線を向けた。そこには、問うような色と共に、何かを見定めようとする光も微か、見受けられ。*]