本当ですか? 良かった。[表情を見るに、お世辞ではないように思ってホッとする。そして差し出された羊肉と、ディーターを交互に見て。] あ、はい……。[ぱくりと食いついた。じっくり味わってみると、肉の旨みが口の中に広がって確かに美味しかった。でもきっと、美味しいと感じる一番の理由は──目の前の人の存在なのだろうなと……思った。*]