[そういえば、このサシャと共に居た人物は誰なのか。
一緒に逃げていたようなので、歩ける者はそのように。
それが難しい者はバックパックの空き部分に
収まってもらって駐機場へ向かう。]
『サシャ、後できちぃぃぃぃぃぃんと
何があったのか話してもらうからな……』
「あ、私も紹介してね。」
[また、屋上からこちらを狙った人影の事も。
煙に巻かれていたせいもあり、一体誰なのかを
確認するまでには至っていなかった。
まさかそれが、一時はサシャを助けてくれた
ウルズその人だとは、このめでたい男には
理解できようはずが無かった。]