今度は、先日途中で終わった北の国の話を聞かせてはくれないか?ほら。一度行ってきたという、あの話の続きを。私も一度見てみたいな。一面に広がる白い地平というものを。[先日の何気ない語らいで、教えて貰った異国の話。それは少しばかり政治とは無縁の話で、それをウェルシュは楽しそうに聞いたものだった。そんな小さな約束。神ならぬ身の、時の行方は見通せぬまま*]