[>>130不意に玲緒が呟いた。]へ?[鹿を眺めながらのその言葉に、あたしは目を丸くする。もしかして鹿を食べたいとか考えてないよね、この子。ちらりと探るような視線を送る。あたしの側には寄って来ても、玲緒の周囲には寄ってこないのがそれを裏付けているようで怖い。まさか…、ねぇ。いくら食いしん坊でもそれはないでしょう。そんな淡い期待は続く言葉によって鮮やかに打ち消された。]