─ 平原 ─
[花を隠そうとしたのも無意識ならば、なんで、と紡いだのも半ば無意識。
だから、>>137答えが返ってきたのに少し驚いて。
簡素なその答え自体に、もっと驚いた。
驚いたというよりも、信じたくないという方が正しいかもしれないけれど]
……よりによって、なんで、貴方が。
[絞り出すように紡いだ声は、幾つもの思いが重なったもの。
>>138相まみえるべき相手が彼だったことも。
あの人と重なる面影を持つ相手が、よりによってあの人を重ね見た花を持っていることも。
どちらも受け入れ難い事とは、言葉にせずとも表情で相手にも伝わっただろう。
ぐ、と長柄を握っていた左手に力が籠ったのは仕切り直しという言葉を受けて、ではなかったけれど。
相手にとっては、その意図として受け取られたのかもしれない。
>>139得物を握る左手、込められた力を感じた刹那、その火蓋は切って落とされた*]