そっか、大丈夫なら良かった。
[うん、と安堵の頷き一つ。
一瞬逸らされた視線には、ああ、不躾にじろじろ顔見るのもなあと、ふにゃりとそのまま納得してしまう。
見たところ怪我はなさそうであるし、そうであるなら、避難艇まで行くのには差し支えあるまい。
彼がそもそも、そちらの方から来たことなど知らずに、そう思う。>>43
第二エリアに滞在して、逃げ遅れていた乗客であろうと思っている。]
いや、悪りぃんだが、俺も詳しい状況は分からないんだ。
アナウンスがあったときは医務室にいて、
そのあとはここでずっと避難誘導してた。
あとは誰か残ってないか確認してから避難艇にって
思ってたんだが、
あんたも、早く逃げた方がいい。
ドロイドがまだうろついてるから、
避難艇までは誘導するよ。
[何が起こっているのか余程気になるのだろう、当然だ。
身を乗り出して問う様子に、申し訳なさそうに首を振る。]*