― 自宅・台所 ―
[棚とかまどと洗い場のみの台所で、まずはと鞄の中から買い込んできた食料品を引っ張りだす。その傍には、村に来る際に買い取ったのだろう、鹿だったり猪だったりと、大量の肉が転がっている。
引っ張り出すだけ出し終えると、それを片付けることもせずに包丁を片手に肉の方へ]
塩漬け肉でいくか、香辛料付けでいくか…両方?
[冬を越えるための保存食の仕込みをどうするか悩んでいると]
「アルビンさん?居るんですか?」
――ひっ!
[ノックの音と呼びかける声>>144が耳に届く、心の準備ができてない状態での不意打ちに、男は短い悲鳴をあげ、包丁を取り落とした]